どうも、選択屋さんのよしゆきです!
今回は、就職活動に失敗し、進学を目指した友だちの話をしたいと思います。
高専といえば就職率100%!というイメージが大きい学校ですが、ある程度の努力をしなければ就職に失敗することになります。
努力といっても、面接練習やインターンシップに参加するといったことで、特別何かすごい経歴が欲しいというわけではないので、安心してください。
インターンシップとは、学生が興味のある企業などで実際に働いたり、訪問したりする職業体験のことです。実際の業務や働く環境の体験を通じて、業務内容や働くことの理解を深めることを目的としています。
クリ博ナビ2023より→https://www.kurihaku.jp/2023/special/intern/533/
インターンシップでは、働いた分に応じて給料が発生することもあります。
なのでインターンシップは、学生にとってその企業のことを知ることができ、就活にも有利になり、お給料も発生するといったいいこと尽くしなのです。
一つだけ注意をしておきます。特に高専生の方は気をつけてください!
就職なんて5年生で考えたらいいや!と思って3年4年を呑気に過ごしていると、インターンシップに行く機会を失います。
早くて3年の後期、遅くて4年の前期までには、どんな企業に入って、どんな仕事をしたいかの、大まかな展望を持っておいた方がいいです。
私がここまで断言できるのは、友達の多くが4年生まで呑気に過ごし、4年の冬休みを過ぎたあたりから大急ぎで就職先を探しているのを見ていたからです。
その中の一人が、今回の話の主人公S君です。
就活での失敗
S君は、高専を卒業した後の進路として、就職を目指していました。
しかし、「高専は就職率100%やから大丈夫やろ。」と思い、4年生の冬休みまで何もしていませんでした。
自分がみんなより遅れていると気づいたS君は、急いでどこに就職しようかを考えます。
S君が目指したのは、高速道路などを管理する会社です。
履歴書の締め切りは3月の終わりだったようです。
急ピッチで履歴書を書き、先生に確認してOKがもらえたのは、締め切りの1日前だったとか。
ここまででも皆さんには就活舐めるな!と突っ込まれそうですが、
S君はここから怒涛の大失敗を続けます。
履歴書を出した後は、面接が待っていました。
面接に関しても、私たち友達の間では「S君いつ面接練習してるんやろ?」と心配の声が上がっていました。
S君に聞くと、面接練習なしで本番に挑んだようです。すごい度胸ですね…。
しかし、S君なりにも面接の仕方を勉強したり、企業について事前に調べていたみたいで、面接の出だしは好調だったようです。
S君は大のゲートボール馬鹿で、ほとんど全ての質問に対してゲートボールと関連させて答えたみたいで、
私は〇〇な性格です。これはゲートボールの〇〇な場面でも生きたことがあって、
ゲートボール以外に何かありませんかね?w
やば、俺からゲートボールをとったら何も残らん…
とS君は内心焦っていたみたいです。
それでも、面接官に対してのイメージは悪くなかったそうです。
ここまでは相手の面接官も興味を持って聞いてくれていたと、S君は証言していました。
しかし、この後S君は決定的なミスを犯してしまいます。
それは、「弊社がどんな事業をしているか知っていますか?」という質問に対して
間違った回答をしてしまったようなのです。
実際には、名前が似た事業と間違えて答えてしまったそうなのですが、そこから相手の興味が引いていくのを肌で感じたみたいです。
そしてS君はその企業に落ちてしまいました。
転機
私がそのことを知ったのは、結果が出てから少し後になります。
それほどショックだったのです。
いつもマイペースで、ゲートボールのことしか考えていないS君でも、この時ばかりはとても落ち込んでいるのが見ているだけでわかりました。
就活も時間が経てば、募集している企業も少なくなります。
選択肢が減ることで焦る気持ちもあったと言っていました。
S君は頑張って就活を続けていましたが、前の失敗を引きずってなかなか行動に移せていなかったようです。
そして、ある日担任の先生に
お前からは就活に対する真剣さが伝わってこやへん。高専の名前を使って
何度も落ちられても困る。お前に出す推薦はない。
と言われたそうです。
なかなかきつい言葉です。私ならうつ病になってしまいそうです…。
高専が就職率100%であっても、努力はしないといけないということがわかっていただけたでしょうか?
そんなS君は、あることがきっかけで気力を取り戻します。
それが中学時代の友達と話した時だそうです。
俺も専門学校の2年になったんやけど、
就活がうまくいかなくてどうしようか迷っているんよな。
俺と同じように就活で失敗してる同級生がおるんや…。
この後S君は先生に頭を下げにいきました。
俺は今まで甘いことを考えて就活をしていました。
学校の名前があるから大丈夫だろうと思って努力してきませんでした。
すいませんでした。
そうか。俺はその言葉が聞けて嬉しい。
お前はなら大丈夫や。就職だけが全てじゃないから。
そこからS君は就職を諦め、進学することを決めました。
自分がここに入りたい!という企業がなかなか見つからず、もう少し勉強しようと考えたそうです。
私もS君の相談に乗ったこともありました。
進学での失敗
S君は2つの大学に編入を目指しました。
どちらも国立大学です。
編入試験は、6月7月の間に行われます。だからS君は、4月からの約2ヶ月しか残されていませんでした。
編入試験には、推薦入試がある大学と、一般入試しかない大学があります。
S君が目指した大学には推薦入試がありましたが、TOEICのスコアが要求されていたので、TOEICを学校でしか受けていないS君は推薦に応募することができませんでした。
一般入試には、筆記試験と面接試験があり、筆記試験は大学によって違いますが、数学、英語、専門科目があるようです。
S君は、数学と専門科目がある大学を受験していました。
6月の半ば、一つ目の大学の試験がありました。
結果は、惨敗だったようです。
面接試験とTOEIC IPテストと成績で評価されたらしく、学校で受けたTOEIC IPテストの点数が低かったS君は
君、このTOEICの点数だけど、どう思ってるの?
と大学の先生に詰められたみたいです。
この瞬間、S君は落ちたことを確信し、2つ目の大学に向けて気持ちを切り替えたそうです!
1つ目の大学は本名ではなかったそうですが、気持ちの切り替えが早くてびっくりしました。
最終的な進路は…
最終的にS君は2つ目の大学に合格することができました。
2つ目の大学に落ちてしまうと、S君は浪人を覚悟していました。
編入生の浪人というと、皆さん聞いたことがない人もいるかと思いますが、浪人して難関大学への編入を目指す人も少なくありません。
私としては、S君が受かっててくれて本当に嬉しかったです。
S君の受験日と私の受験日が同じで、お互いに励まし合いながら試験に挑んでいました。
S君が言うには、「1つ目の大学で面接がどんな感じかを体験していたことが役に立った」と言っていました。
いや、面接練習してないS君が悪いんですけどねw
まとめ
いかがだったでしょうか?最後に私が伝えたいことは、
そして、同じように就職活動に苦戦している皆さんに、この記事が届いて欲しいです。
S君は同じ境遇に立っている友達と話すことで、少し安心したと言っていました。
だから、誰か一人でもこの記事を読んで心が楽になってくれる人がいたら嬉しいです。
高専は確かに就職に有利な学校です。
しかし、何もせずに就職できるほど甘い学校ではありませんし、そんなに簡単に就職できる企業もありません。
もし高専生や高専を目指している人がいれば、これだけは覚えといてください。
そして、高専を卒業後の進路の選択肢は、就職だけではありません。
大学編入や専攻科などの進学という選択肢もあります。
だから、諦めないでください!大丈夫です。絶対に大丈夫です!
ここまで読んでくださってありがとうございました。
少しでも皆さんの励みになることができたなら、私は嬉しいです。
次は、高専について書きたいと思っています。よろしくお願いします。
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